明日の向こう

7月29日、元RAZZ MA TAZZのギタリスト、三木拓次さんが亡くなった。

その事実を目にした瞬間は・・・頭にドーンって、重いものが落ちてきたような・・・本当にこういう
感覚ってあるんだなって思うくらい・・・身体中に鈍いものがかけめぐって、手が震えてた。
文章の意味を理解するのに、たぶん2分くらいかかった。
仕事中は考えないようにして乗り越えた。

ひとりで抱えきれなくて、家に帰ってきて、家族に喋ってるうちにものすごい実感が湧いてきた。
何気なく新聞の訃報欄を見たら・・・・・・小さく記事が載ってて・・・もうダメだった。
部屋にこもってボロボロ泣いた。
そしたらちょっと落ち着いた。

そして今これを書いています。

このページを立ち上げた頃にはもうラズは解散してたから、あんまり話題にすることも無かったけど
ラブよりもずっと前に出会って、音楽の素晴らしさとか、他にも色んなことをいっぱいいっぱい
教えてもらったバンドだった。私は本当にラズの音楽が大好きで、メンバーが大好きで、出会ってから
解散するまでの4年間はほぼすべてをラズに捧げてきたといっても過言ではないと思う。
優しくて、切なくて、なんとなく懐かしくて・・・だけどリアルで、痛くて。
生きるということ、夢を見るということ、誰かを愛するということ。
たくさんの風景や生まれ育った町の匂い。
阿久さんの詞と三木さんの曲にはそういうものがいっぱい詰まってた。

まだうまく言葉にはならないけど。
今私が言えるたったひとつのこと。

「ありがとう」

あなたの作ってきたたくさんのメロディーは、これからもずっとみんなの心の中に生き続ける。

御冥福を心よりお祈り致します。